半導体企業の概要
半導体についてある程度知っている方はすっ飛ばして大丈夫です。詳しくない人向けに簡単に概要説明します。
半導体企業といってもその企業が半導体分野で関わる事業が違ってきます。細分化するとかなり複雑な図になってしまうので、下記5つのステップに分けていいと思います。
例えば、
半導体を作るために材料を提供する企業
半導体の設計、デザインをする企業
半導体を作るための装置を製造・販売する企業
半導体を組み立て・製造する企業
半導体を販売する企業
半導体を設計・製造を一貫して行う企業
など
全てを把握するには複雑なジャンルであります。
代表的な個別銘柄
企業名 | ティッカー | 企業説明 |
インテル | INTC |
CPU、GPUなどの設計・製造
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AMD | AMD |
CPU、GPUなどの設計・製造
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クアルコム | QCOM |
スマートフォン向けSoCの設計・製造受託
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NVIDIA | NVDA |
GPUの開発・販売
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ブロードコム | AVGO |
通信半導体、ネットワーク機器の設計・製造
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マクシム・インテグレイテッド・プロダクツ | MXIM |
アナログ・ミックスドシグナルICの設計・製造
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テキサス・インスツルメンツ | TXN |
アナログ・ミックスドシグナルIC、マイコンの設計・製造
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オンセミコンダクター | ON |
パワー半導体、ロジックICの設計・製造
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マイクロン・テクノロジー | MU |
DRAM、NANDフラッシュメモリの製造
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アナログ・デバイセズ | ADI |
アナログ・ミックスドシグナルIC、センサーの設計・製造
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ラティス・セミコンダクター | LATT |
FPGA、PLDの設計・製造
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マラヤ・エレクトロニクス | MLY | 半導体製造受託 |
GLOBALFOUNDRIES | GFS | 半導体製造受託 |
アプライド・マテリアルズ | AMAT |
半導体製造装置の開発・製造
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ラム・リサーチ | LRCX |
半導体製造装置の開発・製造
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キオクシア | KIOX |
DRAM、NANDフラッシュメモリの製造
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ASML | ASML |
EUV露光装置の開発・製造
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テラダイン | TER |
半導体テスターの開発・製造
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アドバンテスト | ATE |
半導体テスターの開発・製造
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台湾セミコンダクター | TSM |
世界最大のファウンドリ。世界トップシェア
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スカイワークス | SWKS | 半導体デバイスの設計・製造 |
この様に半導体と一言で言ってもかなりの銘柄数があります。いざ半導体分野に投資をしたいと思っても迷ってしまいます。
「人気のNVIDIA一択でいくか」、「そもそも製造できなければ意味がない、製造するための装置を売ってるAMATだろ」、「最終的に生産しているTSMCか」など考えればきりがないし、各企業の成績や企業状態を調べるのも大変な作業です。
そこで「半導体銘柄」をパッケージにしたETFを説明します。
米国半導体投資:迷ったらETFがおすすめ!
米国株投資の中でも、近年特に注目を集めているのが半導体関連銘柄です。スマートフォンやパソコンなど、様々な製品に欠かせない半導体は、今後も成長が期待されています。
しかし、個別銘柄に投資しようとすると、銘柄選びの難しさや情報収集の負担が大きな課題となります。そこで今回は、初心者投資家におすすめしたいのが、半導体ETFです。
ETFを利用するメリット
- 個別銘柄選びの負担が軽減される
- 分散投資によるリスク軽減
- セクターの動きに連動する
初心者投資家にとって、これらのメリットは非常に魅力的です。
個別銘柄 vs 半導体ETF
項目 | 個別銘柄 | 半導体ETF |
銘柄選び | 自分で調査・分析が必要 |
分散投資により銘柄選びの負担が軽減
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リスク | 個別企業の業績に左右される |
分散投資により個別企業のリスクを軽減
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手数料 | 売買手数料がかかる |
信託報酬と売買手数料がかかる
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値動き | 単数の企業単位 |
複数の企業単位
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半導体投資は、成長性とリスクが共存する魅力的な投資先です。個別銘柄に投資する自信がない場合は、半導体ETFを活用することで、効率的に分散投資することができます。
半導体ETF銘柄
ティッカー・証券コード | ETF名 | 構成銘柄数 | 経費率 |
SMH | ヴァンエック 半導体 ETF | 約25銘柄 | 0.35% |
SOXL | Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF | 約30銘柄 | 0.72% |
2243 | GX半導体ETF(※SOX指数連動) | 約30銘柄 | 0.38% |
投資信託も下記に挙げてみました。
銘柄名 | 概要 | 構成銘柄数 | 経費率 |
楽天・SOXインデックス・ファンド | SOX指数連動 | 約30銘柄 | 0.176% |
ニッセイSOX指数インデックスファンド | SOX指数連動 | 約30銘柄 | 0.1815% |
※ETFと投資信託の違いについてはこちら
日本で米国半導体ETFを買える銘柄が少ないので必然的にSMHを買うことになります。一般的に半導体セクターに投資したい場合はこの銘柄を買う人が多い印象です。
SOXLは3倍レバレッジなのでハイリスクハイリターンの銘柄です。長期というよりは短期トレードする狙いの銘柄になります。
日本市場で2243というETFがSOX指数(簡単に言えば半導体の指数)と連動している銘柄です。
あとは投資信託で「楽天・SOXインデックス・ファンド」と「ニッセイSOX指数インデックスファンド」もSOX指数に連動しています。投資信託ですので円で買えますし少額から投資することができます。
個別銘柄でうまくいかない人や半導体セクター丸ごと投資したい方は、このようなETFや投資信託のように複数銘柄がパッケージになっているものをポートフォリオに組み込んでみてはいかがでしょうか