5月にバランスシート縮小(QT)か?
4/5、FRBのブレイナード氏から、早ければ5月に急速なペースでバランスシートの縮小(QT)を開始するという発言がありました。これを受けて長期金利は約+2.5%と急上昇し株は売られました。
バランスシートの縮小(QT)の話は以前から周知されている件なのに、ちょっと要人発言があっただけで市場のこの反応はこの先(特に5月FOMC)も警戒しておかないといけないなと思いました。
今一度それまでにポートフォリオを整理しておこうと思います。
ちなみに
QE = Quantitative Easing = 量的緩和
QT = Quantitative Tightening = バランスシート縮小
を意味します。今はQTを行うところです。
QEで拡大したバランスシートを縮小させることをQTといいます。
さらに4/6には、FOMC議事録(3月分)で「バランスシート縮小(QT)ペースについて$95B/月の縮小目標(2017-2019年の2倍ペース)、内訳は国債は$60B、MBSは$35Bが最も有力と見られる」という内容があったことがわかりました。
利上げ予想状況
現時点で5月、6月、7月のFOMCで50BPS(+0.50%)の利上げが予想されています。本当にこの勢いで利上げするなら織り込み済みといっても相当株式市場にかなりインパクトを与えそうです。まずは5月のFOMCで市場がどれだけ反応するか要注目したいです。
下記は現時点での利上げ予想です。縦がFOMC日程、横が利上げ幅です。水色のセルが現時点で一番高い確率を表しています。
5月:50BPS(+0.50%)の利上げする確率80.5%
6月:50BPS(+0.50%)の利上げする確率58.7%
7月:50BPS(+0.50%)の利上げする確率46.6%
銘柄など
特に大きな流れの変化は感じず相変わらずって感じです。
NASDAQ勢は今週下げました。株が上がろうとするとFRBが下げたがるので、当分株価は上げたり下げたりしながら横ばいしていくのかなと思ってます。
そんな中、エネルギーは全体的にまだ強いです。石油、天然ガス、タンカーとどれも順調です。バンクオブアメリカもエネルギーセクターはまだアップサイドはありバリュエーションは魅力的だと言ってました。
農業もずっと順調です、個人的にはNTR、BG、ADMあたりをよく見てます。
RH、HD、LOWなどハウジング関連は当分きつそうです。金利は上がってくるし仕方ないですね。
ハウジング関連だとこんなツイートも見つけたので乗っけときます。
30年物住宅ローンの平均金利は過去1年間で1.59%上昇し、2000年2月以降で最も速いペースで上昇した https://t.co/On3QywI1PI
— まっか@米国株投資 (@maccainvestor) April 8, 2022
そういえばヘルスケア(JNJ、MRK、ABBV、VRTXなど)と、生活必需品(WMT、KR、COSTなど)が今週ジワジワとあげてきました。このセクターが上がってくるとセクターローテーション的に景気後退が一歩一歩近づいてるのを感じてしまいます。
下記は過去のインフレ時には低PERが圧倒的に強かったというデータです。非常に興味深いデータです。
低PER銘柄は、インフレの1970年代には高PER銘柄を圧倒していた。 https://t.co/fh6mzceewM
— まっか@米国株投資 (@maccainvestor) April 8, 2022