次の会合は節目となるか

時事ネタ

次の会合は節目となるか

FEDウッッチャーのNick Timiraosが記事を出してからかなりザワつきましたね。

その記事はこちら

wsj.com

 

要点としては、

 

・11月FOMCで75bpsの利上げを準備している

・その後の利上げペースを緩めるかどうか、またどのように緩めるかを深く議論することになる

・急激な景気後退を引き起こすリスクを減らすために、利上げペースをすぐに減速させ、来年初めに利上げを停止したいとの考えを持つメンバーがいる

・逆に、高インフレが広範囲に長引いているため、こうした議論をするには時期尚早というメンバーもいる

・今年7月と8月には、”FRBが利上げを減速させるかもしれない”という予想で市場が上昇した

・もしFRBが12月に利上げ減速(50bps)を考えているのなら、11月FOMC後の数週間でそれを知らせ投資家に準備をさせたいはず

・一方で、12月に50bpsの利上げが承認されたとしたら、FRBは新しい経済予測を用いて先月の予測よりも2023年にいくらか金利を引き上げる可能性もある

・FRBの政策は金融市場を通じて行われる。予想される金利の道筋が変化すれば、より広範囲に金融情勢へ影響を与える可能性がある

 

Nickがこの記事を流してる時点で、FRBは12月に利上げ減速はする方向なのかなとは思ってます。

私は今出ている指標を見る限りでは、メスターやハーカーのようにまだインフレが強いんじゃないかなと思ってます。しかし、いつかはどこかで利上げは減速し、停止し、そして低下することになります。

もし本当に11月の会合で(またはその後数週間で)、12月に減速するような話が出るようであれば、高金利は来年もまだまだ続く(株式にとって逆風)とはいえ、マーケットは先を読み込んでいくものなので徐々に転換していくかもしれないですね。

 

株価と実体経済にはタイムラグがあるという話を、図と共に書いてあるので興味ある方は読んでみてください

セクターローテーション
セクターローテーションとは 以前、「セクター」について書きました。セクターについてよく分からない方はまずそちらからご覧ください。 市場には、相場サイクルやシーズナリティがあります。同じようにセクターにも、景気や金利の変動など様々な要因によっ

 

利上げ予想状況

先週から現時点の利上げ予想推移です。現在の政策金利は3.00%~3.25%です。

Nickの記事が出てから、予想値がだいぶ落ちました。

11月は75bps維持、12月は75bps→50bpsに変化してきています。

金利/日程 11月2日 12月14日 2月1日 3月22日 5月3日 6月14日 7月26日 9月20日
5.25-5.50
5.00-5.25 15.5% 28.7% 29.5% 27.9% 24.9% ↑21.9%
4.75-5.00 47.5% 41.8% 40.6% 39.8% 38.0% 35.9%
4.50-4.75 44.4% ↑33.8% ↑21.2% ↑20.0% ↑21.5% ↑24.2% ↑26.4%
4.25-4.50 ↑51.7%
4.00-4.25 ↑3.9%
3.75-4.00 ↑92.5%
3.50-3.75 ↑7.5%

 

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