3月FOMCまとめ
3/7~8の議会証言でハト派発言で+50bpsの予想に引き上げられ、皮肉にもその翌日から銀行セクター問題が表に出てきたところで利上げは据え置きか+25bpsという予想になっていました。
そして本日、市場予想通り25bpsの利上げが決定し、レンジで4.75%~5.00%となりました。
下記がFRBの現在予測中央値です。※12月時からの変化
2023 | 2024 | 2025 | 以降 | |
実質GDP | 0.5 → 0.4 | 1.6 → 1.2 | 1.8 → 1.9 | 1.8 |
失業率 | 4.6 → 4.5 | 4.6 | 4.5 → 4.6 | 4.0 |
PCE | 3.1 → 3.3 | 2.5 | 2.1 | 2.0 |
PCE Core | 3.5 → 3.6 | 2.5 → 2.6 | 2.1 | N/A |
FFレート | 5.1 | 4.1 → 4.3 | 3.1 | 2.5 |
詳しくはFOMCステートメントを参照。
下記はパウエル会見のコメント
- ここ2週間の銀行の出来事が経済に影響を与える可能性がある
- インフレ率を下げるには長い道のりがある
- 銀行システムは健全で安全である
- 銀行システムにおける出来事は、信用状況の引き締めをもたらす可能性が高い
- 我々の予測は「計画」ではなく、適切に調整される
- 銀行危機に金利がどう対応すべきかを考えるのは時期尚早
- 銀行システムを安全に保つためにあらゆる手段を用いる用意がある
- 金融情勢は指数が示すよりも厳しい
- 預金者の貯蓄は安全
- 流動性は十分に確保されている
- バランスシートの規模を拡大した最近の流動性供給は、金融政策のスタンスを変更することを意図したものではない
- 今年の利下げを考えていない
- ディスインフレは想定以上にゆっくりと起こっている
- 予想以上に高い利上げが必要な場合は、そうする
パウエル会見の裏でイエレンが発言
財務省は預金保険の拡大を検討していない
パウエルが良い会見をしている最中は株価は安定してたものの、このイエレンの真逆の発言が出てから株価下落
利上げ予想状況
先週から現時点の利上げ予想推移です。
本日利上げが行われましたので、現在の政策金利は4.75%~5.00%です。
先週からの変化としてはそれほど大きな変化はない感じです。
金利/日程 | 5月3日 | 6月14日 | 7月26日 | 9月20日 | 11月1日 | 12月13日 | 1月31日 | 3月20日 | 5月1日 |
5.25-5.50 | |||||||||
5.00-5.25 | ↑43.8% | ↑33.0% | |||||||
4.75-5.00 | ↑56.0% | ↑53.0% | ↑37.1% | ↑19.9% | |||||
4.50-4.75 | ↑13.2% | ↑13.9% | ↑45.0% | ↑40.5% | ↑31.6% | ↑18.0% | |||
4.25-4.50 | ↓11.1% | ↑30.4% | ↑34.7% | ↑32.5% | ↑22.3% | ||||
4.00-4.25 | ↓16.7% | ↑29.6% | ↑31.6% | ↑24.2% | |||||
3.75-4.00 | ↓24.6% | ↑30.2% | ↑22.9% | ||||||
3.50-3.75 | ↓21.4% | ↑29.5% | |||||||
3.25-3.50 | ↑22.3% |