雇用者数は予想を超えるも失業率増と賃金鈍化

時事ネタ

8月雇用統計

■非農業部門雇用者数
187k(結果)vs 165k(予想)
157k(前回)


■失業率
3.8%(結果)vs 3.6%(予想)
3.5%(前回)


■平均時給
[前月比]
0.2%(結果)vs 0.3%(予想)
0.4%(前回)

[前年比]
4.3%(結果)vs 4.3%(予想)
4.4%(前回)

 

雇用は予想を上回るも、失業率は上昇、平均時給も下がる結果となりました。

前回7月の雇用者数も大きく修正が入り、187k→157kでした。ここ数か月、下方修正が入っているのである程度は想定内なのと、今回8月雇用者数は予想を超えてきましたが、恐らくは今回のデータも来月の雇用統計で下方修正される可能性は十分にあります。

失業率が2022年2月ぶりの3.8%に上昇。歴史的にまだまだ低水準ですが予想を超えてきました。株式市場にとっては好材料です。しかし、FRBが2023年内に4.1%を予想していますので、まだまだ足りていません。

また平均時給(前月比)も予想よりも下げてきました先日の求人数の下げと整合性が取れるように見えます。これも賃金インフレが収まってきていると捉えれば株式市場にとって好材料です。

この発表直後は、ドル円は急落。長短金利ともに下落。FRBによる利上げが終わるという見通しがより強まった反応の様子です。

7月PCE結果

■PCE
[前年比]
3.3%(結果)vs 3.3%(予想)
3.0%(前回)

[前月比]
0.2%(結果)vs 0.2%(予想)
0.2%(前回)



■PCEコア

[前年比]
4.2%(結果)vs 4.2%(予想)
4.1%(前回)

[前月比]
0.2%(結果)vs 0.2%(予想)
0.2%(前回)

 

FRB注目の指標。予想通りの結果でした。前回と比べて上昇しているのは気になるところですが、次回の結果まで様子見って感じです。

 

金利予想状況

現在の政策金利は5.25%~5.50%です。

今週は雇用データ週間で、求人数、ADP雇用、雇用統計などが発表されました。全体的に結果は(インフレ収束にとって)まずまず良い結果だったと思います。

金利予想値のターミナルレートが5.50→5.25に下がっています。つまり今の金利がターミナルレートとし、利上げはもうないという予想になっています。

FOMCまでに主要インフレ指標の発表は9月13日のCPIがあと一回残すのみとなりました。

金利/日程 9月20日 11月1日 12月13日 1月31日 3月20日 5月1日 6月12日 7月31日 9月18日
5.75-6.00  
5.50-5.75 7.0% ↓36.5% ↓31.9% ↓25.1% 14.3%
5.25-5.50 ↑93.0% ↑61.1% ↑57.7% ↑51.9% ↓39.6% ↓24.6%
5.00-5.25 0% 0% 8.3% ↑19.5% ↑34.4% ↑37.5% ↓29.2% ↓17.2%
4.75-5.00 ↑24.4% ↑32.8% ↑30.1% ↓20.0%
4.50-4.75 ↑18.0% ↑28.9% ↑29.9%
4.25-4.50 ↑25.7%
4.00-4.25
3.75-4.00

 

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