2024年「今年の10大リスク」
今年もアメリカの調査会社「ユーラシア グループ」が2024年「今年の10大リスク」を発表しました。
1「アメリカの分裂 / THE UNITED STATES VS. ITSELF」
今回の大統領選挙は、米国の政治的分裂を悪化させ、過去150年間経験したことのないほど米国の民主主義が試され、国際舞台におけるアメリカの信頼性が損なわれることになるだろう。
2「瀬戸際の中東 / MIDDLE EAST ON THE BRINK」
イスラエルとハマスの戦闘は米国の政治的分断が起こり、世界に影響を与えるだろう。
3「分割されるウクライナ / PARTITIONED UKRAINE」
ロシアは現在、戦場での主導権を握り、物的にも優位に立っている。米国の政治的分断により、政治的・物質的支援の低下することにより、ウクライナへの圧力を強めるだろう。そうなればウクライナは近い将来戦争に負ける可能性が高い。米国がより直接的に戦争に巻き込まれたりするリスクも高まるだろう。
4「規制されないAI / UNGOVERNED AI」
テック企業はほとんど制約を受けないままであり、はるかに強力なAIモデルやツールが政府のコントロールを超えて広がっていく。
5「ならず者国家の枢軸 / AXIS OF ROGUES」
ロシア、北朝鮮、イランという世界最強のならず者国家が、ロシアによるウクライナへの侵攻以来、協力関係を強化し、既存の制度とそれを支える政府と原則を弱体化させようと企んでいる。
6「回復しない中国 / NO CHINA RECOVERY」
経済的制約と政治的力学が持続的な成長回復を妨げているため、中国経済に緑の芽が生じても、回復は難しいだろう。
7「重要鉱物の争奪戦 / THE FIGHT FOR CRITICAL MINERALS」
輸入業者と輸出業者が産業政策と貿易制限を強化するにつれて、重要鉱物の争奪戦は過熱するだろう。
8「ミスは許されない / NO ROOM FOR ERROR」
2021年に始まった世界的なインフレ・ショックは、2024年も強力な経済的・政治的足かせとなるだろう。
9「エルニーニョ現象の再来 / EL NINO IS BACK」
強力なエルニーニョ気候パターンは、食糧不安、水不足、物流の混乱、病気の流行、移民や政治的不安定を助長する異常気象をもたらすだろう。
10「リスクビジネス / RISKY BUSINESS」
大統領選挙による米国の分裂で生じる問題に巻き込まれた企業は、意思決定の自主性が制限され、事業コストが上昇するだろう。
こちらは去年のもの。当たってましたかね