今週のインフレ指標
■PPI
[前年比] 2.2%(結果) vs 2.3%(予想) 2.7%(前回)
[前月比] 0.1%(結果) vs 0.2%(予想) 0.2%(前回)
■PPI Core
[前年比] 2.4%(結果) vs 2.6%(予想) 3.0%(前回)
[前月比] 0.0%(結果) vs 0.2%(予想) 0.3%(前回)
→物価の伸びが鈍化
■CPI
[前年比] 2.9%(結果) vs 3.0%(予想) 3.0%(前回)
[前月比] 0.2%(結果) vs 0.2%(予想) -0.1%(前回)
■CPI Core
[前年比] 3.2%(結果) vs 3.2%(予想) 3.3%(前回)
[前月比] 0.2%(結果) vs 0.2%(予想) 0.1%(前回)
→物価の伸びが鈍化
■小売売上高
[前月比] 1.0%(結果) vs 0.4%(予想) 0.0%(前回)
■小売売上高コア
[前月比] 0.4%(結果) vs 0.1%(予想) 0.4%(前回)
→個人消費・経済は堅調
雇用統計以来の注目のインフレ指標のPPIが発表され、予想より下ぶれたことでインフレは減速していることが好感され株価は大幅に上昇。
続くCPIも予想より下ぶれしましたが、既に織り込み済みで株価の反応はいま一つでした。
ウォルマート(WMT)の決算も消費動向に関わる材料ですので、注目されていました。ガイダンスは予想を超えるものではありませんでしたが、EPS,売上高はクリア。この結果が好感され株価はプレマーケットで+7%。
そして、小売売上高の結果は、大幅に予想を超えてきました。強い消費と堅調な経済が現れた結果。先物でマーケットは上昇し、金利予想も大きく変化(事項参照)。
今週のデータをまとめると、インフレは徐々に減速しつつ、経済は堅調を維持したままソフトランディングの期待が高まる結果だったということになります。このデータだけで決定づけることは危険なので、引き続きデータをチェックしていく必要があります。また来週のジャクソンホールでパウエルの講演は要注目となります。
金利予想状況
現在の政策金利は5.25%~5.50%です。
小売売上高の強い結果を受け、”大幅な利下げは必要ない”と判断されました。これまで利下げ幅は50bpsか25bpsが五分五分の予想でしたが、25bpsに一気に予想が動きました。全体的に予想値は上昇しています。
金利/日程 | 9月18日 | 11月7日 | 12月18日 | 1月29日 | 3月19日 | 4月30日 | 6月18日 | 7月30日 |
5.25-5.50 | ||||||||
5.00-5.25 | ↑74.5% | ↓0.0% | ||||||
4.75-5.00 | ↓25.5% | ↑61.9% | ↓0.0% | |||||
4.50-4.75 | ↓33.8% | ↑42.8% | ||||||
4.25-4.50 | ↑42.4% | ↓0.0% | ||||||
4.00-4.25 | ↑40.1% | ↑40.2% | ↓19.9% | |||||
3.75-4.00 | ↑42.5% | ↑42.3% | ↓41.2% | ↑25.4% | ↑17.0% | |||
3.50-3.75 | ↓15.1% | ↑28.9% | ↑38.0% | ↑32.8% | ||||
3.25-3.50 | ↓23.7% | ↓29.7% |