証券取引所は2つ
アメリカの証券取引所はニューヨーク証券取引所(NYSE)とナスダック(NASDAQ)があります。日本でいう東京証券所などと同じです。
そもそもすべての株式会社の株式が証券取引所で売買されているわけではなく、証券取引所で株式を売買される株式のことを上場株式といい、株式を証券取引所に上場している会社を上場会社といいます。私達が証券会社を通じて売買している株式はこの上場株式に当たります。
NYSEとNASDAQの比較表
NYSE | NASDAQ | |
設立 | 1792年 | 1971年 |
マーケットタイプ | アクションマーケット | ディーラーズマーケット |
企業数 | 約2800社 | 約2800社 |
企業タイプ | オールドエコノミー (古くからある大手企業等) 例:コカコーラ、AT&T、インテル等 |
ニューエコノミー (新興企業など) 例:amazon、フェイスブック、テスラ等 |
ボラティリティ(Volatility) | 小 | 大 |
簡単に比較するとこのような感じになります。近年では新興企業もNYSEで上場したりしてきて以前ほど差が明確になってきていません。実際株式売買で感じやすいのはボラティリティの部分。これは何かというと価格変動の度合いを示しています。ボラティリティが大きいという事はリスクが高く、逆に小さいという事はリスクが低いという事になります。ネットでは「ボラが高い(低い)」とかいう風に使われます。ついでにナスダックは「ナス」って略されることが多いです。
なぜ米国株投資?
世界株式時価総額の約50%も占めるのが米国株です。日本は約7%程度です。アメリカは人口も増加傾向であり経済も右肩上がりです。日本は何十年も経済成長は停滞しており人口も減少傾向です。世界の資金は米国市場に集まっており、世界経済に最も大きな影響を与えます。
例えるなら、人気の無いしけたパーティに参加するよりも、いけてるパーティに参加するほうが良いに決まってるということです。
株式指数って何?
代表的なものでいうと、NYダウ、ナスダック100指数、S&P500があります。日本でいう日経平均(日経225)と言われているものと同じです。また指数とはインデックス(Index)と呼ばれております。
企業に投資するだけでなく、このようなインデックスに投資することもできます。(このインデックス投資については投資信託・ETFをご覧下さい。)
NYダウ (Dow Jones Industrial Average)
ダウ・ジョーンズ社がアメリカで上場している企業から選んだ30社で構成される株価指標
※一言で言うと、ディフェンシブ株とかバリュー株(割安株)などが多いイメージ
ナスダック100指数(Nasdaq-100)
ナスダックに上場している時価総額上位100銘柄の株価指数
※一言で言うと、ハイテク企業、グロース株(成長株)が多いイメージ
S&P500(Standard & Poor’s 500 Stock Index)
スタンダード・アンド・プアーズ社がアメリカで上場している企業から選んだ500社で構成される株価指標
※一言で言うと、今日のアメリカ全体を見てるイメージ
外国企業でもNYSE/NASDAQに上場できる(ADR)
ADR(American depositary receipt(米国委託証券))という、米国以外の外国企業でも米国で株取引ができるようになっている証券があります。外国企業と米国証券取引所の間に預託機関/銀行が入ってそれを可能としています。細かい仕組みは覚える必要がないので省きます。
そうしてADRされた企業の名前の後ろにADRという文字がついてることが多いので一目で外国企業だとわかります。
(例)
ALIBABA GROUP HOLDING ADR (アリババ・グループ・ホールディング)
TAIWAN SEMICONDUCTOR ADR (台湾セミコンダクター)
Rio Tinto PLC ADR (リオ・ティント)
ティッカーシンボルという識別コードというものがある
上場された全ての企業に略語のようなティッカーシンボル(Ticker symbol)というコードが付いています。日本でいう証券コード/銘柄コードと同じ様なものです。このコードで銘柄を検索したりします。
(例)
アップル (Apple)→ AAPL
アマゾン (Amazon)→ AMZN
ツイッターでは $AAPL のようにティッカーシンボルの前にドルマークを付けるとシンボルタグになります。これによって情報収集にとても便利になっています。