ビジネス、経済、自己啓発、人生の役に立つ本などの紹介
投資とは直接関係がないビジネス書をはじめ、人生に役立ったと思う書籍など紹介したいとおもいます。投資を長らくやっている人はわかると思いますが、物事の見方や発想、いろんな分野の知識はあればあるほど投資にも役に立つものなんです。是非興味を持ったものがあれば読んでみてください。
ジャンルの棲み分けは適当です。
ビジネス、経済
人と企業はどこで間違えるのか? [ ジョン・ブルックス ]
ウォーレン・バフェットからビル・ゲイツに渡され、20年間読み続けられた最高のビジネス書、といわれている有名な書籍。一般的なビジネス・経済書のように「何をどうすればよかったか」などの分析は一切無く、米経済史に残るノンフィクションエッセイのようになっている。それを知らずに読み始めた私は、第一章が終わった時「???」と思ってしまった。読み方を理解したうえで読むと、とても面白い内容にくるので答えを求めず読んでほしい。マーケティングの失敗、コミュニケーション不全、成功と苦悩など、完全に読み手の人生経験、今置かれている状況などによって受け止め方が変わってくる一冊。作者があれこれ考えや答えを明記せず、読者の私たちがどう考えるかが意図されている面白い本
サブスクリプション 「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル [ ティエン・ツォ ]
あらゆる業種の企業がサブスク化してきている時代、ビジネス書としては全社会人が読んでよい本。分かっているようで分かっていないことの発見が多くあった。あえて投資家目線で感想を言うと、製造業からSaaS企業まであらゆるセクターの企業がサブスク化をしてきた失敗や成功が書かれていて、これからどんどんサブスク化されていく企業が増えて来る上で、それらを知っておくと企業分析の役に立つことがあると感じた。投資家目線でどのような点に注目していくべきかヒントになることや、ビジネスモデルの構造なども書かれており、無駄のない本だった。
ハイパワーマーケティング [ジェイ・エイブラハム]
The マーケティングの教科書。古い本だけどマーケティングの本質がしっかり書かれている。「マーケティングってなに?」「言葉は聞いたことあるけど?」という人や、全くの無知な人でも読み切れる。時代やトレンドに合わせたテクニック本よりこのような本質を理解することが何よりも大事でした。とても有益な本であることは間違いないと思います。
USJを劇的に変えた、たった一つの考え方 [森岡 毅]
USJ時代をベースにしたマーケティング本。森岡氏はマーケティング分野では実力者で有名な方。マーケティングを言う言葉は耳にするけど、何をどう具体的にすることが効果的なのか、どう戦略を立てることで成功へ導けるのかなどよく書かれています。一言で言えばマーケティングの本質が書かれていますので、学生、社会人、現マーケティング部門で働いている方など一度読んでみると良いと思います。
また同時にリーダーはどのような役割を果たすべきか、リーダシップについても読み応えあります。
統計学が最強の学問である データ社会を生き抜くための武器と教養 [西内啓]
統計学なんて全く知らない私が何気なく読んだ本。序盤からすぐにこの本にのめり込んでしまった。統計ってこういう風に取って、こういう風に使えるのかと知れたことに加え、どんな人でもこの統計学というものを使えば色んな武器になると感じさせられた。統計学を知らない人の入り口としての本としていいのではないかと思う。何となくお堅い学問のイメージだが、そんなことなくとても身近で読みやすかった。後半は少し難易度が上がってくるので読み応え高い。
不可能を可能にせよ! NETFLIX 成功の流儀 [マーク・ランドルフ]
NETFLIXの立ち上げからIPO(株式公開)までの話。NETFLIXについて興味なくても知らなくてもアメリカの1企業がどのようにして生まれ成長していったのかを物語の様に一気に読み切れる。AmazonやBlockBusterとの提携/買収話なども書かれており、起業する知恵や経験を覗くことが出来る。投資家目線でも1企業の裏側を見せてもらうことが出来てためになることが多い内容だった。単純に書籍としても面白い。
THE RHETORIC 人生の武器としての伝える技術 [ジェイ ハインリックス]
すみ分けとして「修辞学」という分野になる。ハーバード大学の必読図書トップ10に選出!されている本。簡単に言えば、コミュニケーションの基礎を磨いて自分の武器にしようと内容。この技法は世界のリーダーたちが使っているもので、人を説得したり、家庭や日常をはじめビジネスでも使える内容になっている。人に伝えるのに説明上手、会話上手な人とそうでない人との違いとは、など書かれている。またブログやSNS、ライターをしている人にも大いにメリットのある内容。レトリックを学べば人生のプラスになることは間違いない。
ソニー再生 [平井一夫]
ソニーが経営不振で危機的状況にあるとき、平井氏がソニーを復活させた時の話。リーダーシップの重要性と組織改革についてよく書かれています。一つのリーダーシップ象が鮮明に書かれている。多くの人が大小あれどリーダーになる立場になることはあると思うが、この本は一つの良い参考例として読み切れる内容だった。評論家ののようにしゃべっている書籍とはちがい、実際その時どうしたかどう考えていたかが語られていて失敗も成功もいい内容だった。ソニーがどうこうよりも、リーダーシップや組織改革について興味がある人は一度読んでみると、自分の過去の行動を見直せたり今後の自分にプラスになるかもしれない。
新コーチングが人を活かす [鈴木義幸]
誰もが社会人になれば上司になったり、部下であったり、取引先の人、できる人、できない人、嫌な人などいろいろな人がいる中でどのようにコミュニケーションをとったらいい方向に進むのかが具体的に実施的に書かれている。一例一例を分けて書かれていることと、イラストも差し込んでいて視覚的にもイメージしやすく、「あー、こんな場面あるある」とか共感も持ちやすい場面が多く、その場合の対応方法がまた共感持てるので、会社務めの人だけでなく人と接する機会全般に使えるコーチングが満載。易しい文章で書かれているので誰にでも読みやすい。とても実用的でよいと思います。
貧乏はお金持ち [橘玲]
著者も言っているが、一言でいえば”初心者向けのマイクロ法人入門書”的な本。古い本だけど現代の法律に合わないから読むことができないことはない、基本中の基本が書かれているので考え方は十分この本で学べる。税制やファイナンスに詳しい人からすると当たり前のことしか書いてないかもしれないが、初心者ほどかみしめて読める内容。法人化にする予定が無くても国家の中で生活していく中で知っておくと良いことが書かれている。フリーランスや個人事業主、自営業と呼ばれている分野の人も一読しておくと役に立つ情報はあると思う。
心理・思考・哲学・自己啓発
Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法[ロルフ・ドベリー]
誰にでも経験した事のある身近にある出来事を題材にして、一般的思考と違う角度からものを見る思考が詳しく書かれており、考え方の視野が広がる一冊。文章も読みやすい文章で書かれている。大人でも子供でもこういう思考は身に着けておきたい。いろいろな気づきを教えてくれる本。
人を動かす [デール・カーネギー]
不朽の名作。生きていく上で必要なコミュニケーションスキルが詰まっている。人間関係を上手く進めるために必要な基本原則が説明されている。ネガティブをポジティブに変えることや、他人を動かす力の説明など様々な例をあげて書かれている。何度読んでもためになっていると感じる。全人類一度は読んでおきたい。
7つの習慣 [スティーブン・R・コヴィー]
世界的有名な名作。自己啓発、心理、哲学あたりに関わる本で実践的に書かれている。人格構築が重要であり、自立し、そして相互依存が大切だということ細やかに書かれている。「主体的である」「終わりを思い描くことから始める」 「最優先事項を優先する」「WinWinであれ」「まず理解に徹し、そして理解される」 「シナジーを作り出す」 「刃を研ぐ」 という習慣が書かれていてとても読みごたえがあった。人によって刺さる部分は違うと思うけどきっと刺さるものが見つかる本。
嫌われる勇気 [岸見 一郎 、 古賀 史健]
アドラー心理学・哲学を対話式で書かれた本。読み手がどういう人間かによって刺さる言葉や共感できるものも大分変わってくると思う。私の場合は「そうそう、そうなんだよ」と自分以外にも似てる考え持ってる人いるんだなと思って楽しく読めた。悩みが多い人、無気力な人、人間関係が上手くいかない人には助けになる本になるかもしれない。年齢や経験の量によっても感じ方は違うと思うので是非一度読んでみると面白いと思います。
幸せになる勇気 [岸見 一郎 、 古賀 史健]
アドラーの「嫌われる勇気」の続編。映画でもそうですが1作目が売れると続編がでてきたりして残念な結果になることが多いですが、個人的にはこちらのほうもかなり楽しめました。前作を読んでないと意味が分からないので必ず前作から読むことおすすめします。また前作で学んだことを「実施したらこうなった」という結果から始まる今作は前作より深く入り込んだ内容になってます。
トリガー 自分を変えるコーチングの極意 [マーシャル・ゴールドスミス]
多くの著名経営者を指導してきた経験から得た自己改革の方法が書かれている。ちょっと理論的に書かれている印象なので、そういう風に書かれているのが好みなら良い本。行動の引き金になる「トリガー」の重要性について書かれており、その行動がどのような影響を与えるのか、計画と実行の難しさなど、日常からビジネスの場面で使えることが多く書かれている。目標達成のための意志だけではなく、環境や習慣を変えることの変化も興味深かったです。
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 [ハンス・ロスリング]
「思い込み」がどれだけ世の中に充満していて、自分自身も知らないうちにその「思い込み」の中に染まっていたのか気づく。知っていたようで何も知らなかった、一体「知っていた」と思っている情報はどこからやってきて自分の中に入ってきたのか。正しい事実を知ることの難しさを感じた。誤った認識を正し、世の中の情報を読み解く方法が書かれている。この本で学べることは一生のスキルとなると思う、この情報社会の中、正しいものを冷静に見極める必要がある。
思考は現実化する [ナポレオン・ヒル]
タイトル通り、思考や願望を現実化させるために何が必要なのか書かれている。「成功哲学、願望、信念、行動計画、決断の速さ、忍耐力を得る、モチベーション、失敗」・・などのワードで興味を持つようなら楽しめる内容だと思う。「あーしたい、こーしたい」というだけで終わらせるのではなく、本当に現実にするには何が足りなくて何が必要なのかを知ることができる。また目に見えない要素の様々な解決しにくいことのアイディアも参考にできるはず。
お金・生活
お金か人生か 給料がなくても豊かになれる9ステップ [ヴィッキー・ロビン, ジョー・ドミンゲス他]
元祖FIRE本と言われている。経済的自立と早期リタイアを考えているなら一読してみると良いと思う。あたりまえのこと、単純なこと、知ってるけどできてなかったことなどが、改めて習慣化して行動できるように書かれている。あらゆる日常的な行動の時間を時給に換算するといくらなのか、いかに倹約することができるかなど日常生活に直結したことが書かれているので、FIREを目指していない方でもためになる本だと思う。
より少ない生き方 [ジョシュア・ベッカー]
ミニマリストという言葉が一般化してきた今日ですが、まさにミニマリズムの哲学が書かれている。「所有物を減らすアレでしょ」と思うかもしれないが、ものを手放すメリットや効果も納得できるように書かれていて、モノを減らすという単純なことだけでなく、物をやらすということは自分のどのようなことに繋がって影響があるのか理解しやすい。なんかよくわからないけど人生うまくいってないなーと感じた時や、寄り良くしたいなぁと思ったら一度読んでみるといいと思う。
人体・健康
人体大全 なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか [ビル・ブライソン]
率直に面白かった。投資家として体への投資も怠らず健康について知識を詰め込んでたつもりだったが、意外と人体について知らないことが多かった。そして人類はまだ人体について未解明なことが多いってことを知らされた。厚めの本だが章が細分化されていてとても読みやすい。骨や臓器、脳、筋肉、ホルモン、細胞、DNA、血液など細かく分けられて、色んな角度から書かれている。ヒトって本当に奇跡のシステムで生きてるんだなと感じた。