口座も作って準備OK、さあ株を買おう

初心者

個別株かETFか

米国株式投資を始めるにあたって、個別株を買うか、ETF(上場投資信託)を買うかの選択があります。
一言で言うと個別株は単数企業ETFは複数企業の投資先になります。また一般的にティッカーシンボルがつく株やETFに対して銘柄という呼び方もします。まずはそれぞれ簡単に説明します。

個別株

アップルの株、グーグルの株といったように各企業の株を指します。
個別株投資と言われています。値動きはETFより高いので利が出やすいのと同時にリスクも高いです。また企業が不正を犯した、倒産したなど悪いニュースが出れば株価に直撃します。決算や業績の確認することも視界に入れておかないといけません。

※ボラティリティ(Volatility)とは値動きの大きさや幅のことを言います。

ETF

S&P500などの指数や、アメリカ全体、世界全体、各分野(セクター)やテーマに投資するといった複数の企業が一つのパッケージになっているものに投資します。よって複数企業に投資することになるので分散投資もされていることになります。個別株よりもリスクを抑えられた投資になります。あまり難しいこと考えなくてもよいので楽です。

まだ投資に慣れてない人はETFから

好きな企業、知ってる企業の株から買うっていうのもいいと思います、投資をしてるという感覚もあり楽しみがあります。しかしまだ投資に慣れてない方には個別株は難易度が高いと思います。値動きに慣れてない方が多いと思うので、日々の値動きで「なんやねん、損してるやん、話違うわ最悪だわもう投資やめるわ」とメンタル的に辛く感じる事に直面すると思います。またニュースや相場を気にしながら、様々な局面で判断を下さなければならないので始めは大変です。売り時、買い時の判断もよく分からないと思います。投資を始める理由は資産を増やしたいと言う目的があるとおもいます。いきなりよくわからないまま無理して必死で稼いだ大事なお金を無駄にしてほしくないと思います。

その分ETFですと既に分散投資されているわけですからリスクは抑えられおり、値動きは緩やかでゆったりとした動きで徐々に利が乗ってきます。買いタイミングも自由です、あまり気にすることないと思います。長期投資で積み立てしたり、余裕資金で買い増ししていくイメージです。熟練した投資家もETFは沢山持っています。私もしっかりと買っています。
ETFで投資というものに慣れてきてからでも個別株に手を出すのは遅くないと思います。それに投資はしたいけど売買の自信がないという方、ほったらかしで楽したいという方にもおすすめです。

ただ投資の面白さ、実感というのはETFよりも個別株のほうが大きいです。ETFは買って放置が基本スタイルなので個別株ほど売買する機会は少ないです。

ETFの選び方

基本的な選び方を説明します。

・コスト(経費)が安いこと
・流動性が高いこと
・乖離率が小さいこと

この3点を注意して銘柄を選ぶとよいと思います。

まずコスト(経費)について、ETFは(上場)投資信託であるがゆえに経費というものがほぼ必ず掛かってきます。単純に少なければ少ないほど無駄なコスト負担は減るので少ないほうがよいです。目安としてバンガード社のVOO(S&P500の指数に連動している銘柄)やVTI(全米株式の指数に連動する銘柄)で0.03%程度でかなり低いですが、インベスコ社のQQQ(ナスダック上位100社の指数に連動する銘柄)ですと0.20%と少し高目(許容範囲)。0.50%位になると高いなあという感覚があります。

次に流動性について、出来高(Volume)をみると数字があります、その数字が大きいほど多くの取引が成立されていることになりますので、その数値が大きければ大きいほど流動性が高いということになります。流動性が高いことが良いということについては、次に説明する乖離率に影響します。

最後に乖離率(Premium/Discount)について、乖離とはETFの基準価格(NAV)と市場価格(Market Price)がかけ離れること意味します。流動性が高いものほど実際の価格に近い数字で反映され、流動性が低いものほど乖離率が高くなりがちです。ETFの仕組み上こうなることは仕方がないことです。乖離率が高いと割高(Premium)で買うことになったり、割安(Discount)で売却することに繋がります。必ず乖離率が低いものを購入に選んでください。

個別株の選び方

それでも敢えて個別株へ攻めたいという方は、個別株投資第一歩としての提案を書いてみたいと思います。何千社の中から選ばなくてはなりませんので、いきなり気が遠くなりそうではありますが、初心者向けにポイントはざっくり2点ほど提案します。

・中・小型株ではなくて大型株を選ぶ
・良い企業を選ぶ

です。

中・小型株ではなくて大型株を選ぶ

大型株(Large-cap)の特徴は、発行済株式数が多い、時価総額が高い、流動性が高い(多くの人によって沢山売買されているという事)、値動きが小型株より緩やかである。時価総額$10B(BはBillionの略(1B=10億))以上の企業とされている。

小型株(Small-cap)の特徴は、発行済株式数が少ない、時価総額が安い、流動性が低い(大型株にくらべて売買されている量が少ない)、値動きが激しい。時価総額$300M(MはMillionの略(1M=100万))~ $2B位とされています。

中型株(Mid-cap)の特徴は、大・小型株の中間という具合です。時価総額$2~$10B位とされています。

また参考までに米国株では、ラッセル1000(Russell 1000)ラッセル2000(Russell 2000)という指標があります。ラッセル1000は上場している企業の時価総額上位1000社を指し、それを大型株扱いします。ラッセル2000は上場している企業の時価総額1001位~3000位の会社を指し、それを小型株扱いします。ここを見ても大体を見分けることができます。

つまり、大型株のほうが小型株より値動きが緩やかで流動性も高いので、リスク管理を考え大型株が良いと思います。
それで、大体の特徴はわかったけどその大型株をどうやって探すのか
定番の探し方ってのはないので、好きな探し方でよいです。下記は一例です。

Yahoo! Finance ScreenersからLarge Capを対象に検索すればよいとおもいます。
Yahoo!ファイナンス 株式>米国株>米国株ランキング>時価総額 で見つけられます。

米国株をやっていくと英語が苦手でもいずれYahoo!Financeの方を見ていく回数が増えていくと思うので早いうちに慣れていくことおすすめします。

検索してみると、大型株は有名企業が多いとおもいます。

良い企業を選ぶ

初心者向けになるべく簡単な方法を考えました、ブランド力がある企業ある分野を独占的な企業はやはり強いです。この選び方だけでも入口としてはいいと思います。わかりやすいところで言えば、アップル(AAPL)なんかはすごいブランド力がある企業です。独占的企業というのはその分野で大きなシェアを持っているとか、競合他社が居ない、又は少ないなど強い会社を指します。
またはあなたが好きな企業でもよいと思います。恐らくその企業のサービスや商品に詳しいことだと思います。企業の商品の価値など理解がしやすいとおもいます。

あとはセオリー通りに選ぶなら良い決算を出している企業は良い企業だと思います。
この決算についてはまだ難しいかもしれませんので気しなくても大丈夫です。しかし、いずれ通る道なので是非読んで見てください。

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