1月FOMCまとめ
市場予想通り4連続会合で金利据え置きとなり、レンジで5.25%~5.50%のままとなりました。
今回のステートメントの内容を見ると、前回からの大きく変更がありました。
・「追加的な政策引き締め」への言及を削除、代わりに目標レンジの「調整」を検討するが追加
・インフレが持続的に2%に向かっているとの確信が深まるまで、目標レンジを引き下げることは適切ではない
利下げは視野に入っているけど、恐らく3月の利下げは見送られる見方が強いようです。
米国の経済が予想以上に強くて、インフレ率は下がってきたとはいえ未だ目標の2%よりも高い水準を保っていているので、ソフトランディングどころかノーランディング感も強い状態です。
今後出てくるインフレデータ次第になるので、データの内容次第でマーケットも反応しやすくなるかもしれません。
今回はパウエル会見は私用があって見れなかったので今回は割愛・・。
1月雇用統計
■非農業部門雇用者数
353k(結果)vs 185k(予想)
333k(前回)
■失業率
3.7%(結果)vs 3.8%(予想)
3.7%(前回)
■平均時給
[前月比]
0.6%(結果)vs 0.4%(予想)
0.4%(前回)[前年比]
4.5%(結果)vs 4.2%(予想)
4.3%(前回)
FOMC後、早々に雇用統計が発表されました。
雇用は増加(更に前月も修正が入り増加)、失業率は変わらず、平均時給は前年比、前月比共に上昇。
とてつもなく強い結果が出ました。
この結果は3月の利下げ開始は早すぎる決定打になったと思います。5月FOMCまでにCPIと共に2,3回発表されるので要注目です。悪い結果、もしくは微妙な結果であれば利下げ開始時期はどんどん遠のくことになるはずです。
金利予想状況
現在の政策金利は5.25%~5.50%です。
FOMCの声明で3月の利下げはけん制されたことから3月も据え置き予想。
しかし、楽観的な予想は継続されており、次の5月には利下げが始まるであろうと予想されています。
金利/日程 | 3月20日 | 5月1日 | 6月12日 | 7月31日 | 9月18日 | 11月7日 | 12月18日 |
5.25-5.50 | ↑62.0% | ↑6.2% | |||||
5.00-5.25 | ↓38.0% | ↑59.6% | ↑5.1% | ||||
4.75-5.00 | ↑34.2% | ↑50.7% | ↑5.5% | ||||
4.50-4.75 | ↓38.5% | ↑50.6% | ↑5.4% | ||||
4.25-4.50 | ↓38.2% | ↑49.7% | ↑22.9% | ||||
4.00-4.25 | ↓38.5% | ↑45.2% | ↑25.7% | ||||
3.75-4.00 | ↓25.8% | ↑42.8% | |||||
3.50-3.75 | ↓23.0% |