2022年を振り返って

時事ネタ

2022年を振り返って

経済にはトレンドやサイクルがあり、時が経つにつれ統計が取れてくると色々なアノマリーも存在しています。

今後の投資人生で同じようなことが起きるかもしれないと思い、ブログという形で少しでも未来の自分が振り返るときに役立てればと思い、ここに残してる目的もあります。

今年も色々ありました。大きなキーワードとしては「インフレ」、「ウクライナ戦争」、「金融引締め」だったと思います。自分が生きている時間軸だとどれも滅多に起きないことですが、歴史的には何度も起きています。

2020年の様な何を買っても儲かるような楽勝相場も利益的には気持ちがよいですが、22年の様な難易度の高い相場も自分は結構楽しめてしまう性格です。難所でも少しでも利を出してゲームをクリアしていく達成感というかなんというか。

さて、2022年の米国市場はどうだったか振り返ると、2021年下半期から米国ではインフレの兆候データで出ていたにも関わらず、FRBは「一時的なこと」という判断をして利上げの初動が遅れた。その結果が2022年の年初からインフレの加速が止まらず長期化してしまい、株式は下落に始まり一年中ベアマーケットでした。

FRBは前例のない4回連続75bpsのハイペースな利上げを行い、ようやくインフレデータが減速の兆候が出てきたことで、12月には50bpsの利上げとなり、利上げペースの減速が行われました。

 

株式市場と私の行動の記録

株式にとってはきつい一年でした。S&P500で年初来で約20%下落、NASDAQ100で約30%下落しました。

その中でも上昇している銘柄はいくつかあり、特にエネルギー関連株は一番利益が取れたセクターだったと思います。他にもアグリビジネス(農業)、ヘルスケア、海運株辺りは上下運動ありつつも下落一辺倒ではなくトレード出来たセクターでした。

私の場合ですが(印象に残ってる銘柄だけ)、利上げが行われるまでは21年内に仕込んでおいたエネルギー株を保持しつつ少しづつ買い増し、FRBが利上げを始めた頃、原油価格と天然ガス価格に不安を感じたのでXOM、DVN、CLR、ARを利確。

FLNGとTRMDは上記のエネルギー株とはいえ少し種類が違うことと、需要のほうが高いと思ったのでホールド継続。いつもは気にしないですが配当も高いので今年の様な相場ではチリツモで良かったです。

あとはコンテナリースのTRTN、アグリのNTR、BGでトレードしてました。ベアマーケットだからこそ上昇している銘柄、横這いしている銘柄が目立っていたので意外にもうまくトレードできたと思います。

調子に乗ってたころ生活必需品セクターにも手を出してしまいましたが失敗。傷が浅いうちに売却。

インデックス(積立用ではないほう)も高値のうちに結構売りました。時々安値で少しづつ買い戻ししてます。

株式以外では、現金(米ドル)が溜まっていたので何か運用できないかと考え、丁度利上げが始まる時期にMMFに入れてました。数%とはいえほぼリスクゼロで利益が出るので、これもチリツモで早々に入れておいてよかったと思います。今年の成績に多少なりプラスになりました。

また、為替が大きく動き始めた頃にFXを少額ながら資金投入。銘柄はあっちこっち管理できないのでUSD/JPYのみ。今思えば割と早期に買い始めたのでスタートは良かったですが、売りタイミングが非常に難しく、どこで利確するかの迷いで何気に一年で一番呼吸が荒れてたかもしれません。
142~143円あたりで売るか売らないか迷っていた頃、日銀の為替介入(1回目)が行われて、オイーーー!って声が出てしまいましたが、逆指値は発動しなくてセーフ、すぐに持ち直して150円を目指し始めたので150円に行く前に利確すれば安全だろうと思い少し早かったですが146円位で利確しました。

結局22年はリスク管理を終始忘れずにコツコツ利確しながら利を増やしていった一年でした。

 

ベアマーケットの底打ち

いつ底打つのかというテーマ

22年は一年中あちらこちらで語られた話題だったと思います。株価が上がる説、下がる説どちらも納得してしまうような話が散らばってます。私も誰も分かりません。

次のFOMC(2月)もまた注目されていますので、それまでは下がりやすい相場なのかなと感じてます。

過去に取り上げた底打ちに関する関連記事がありますので抜粋してみました。

 

歴史的にFRBが金融緩和するまで株価は底を打たない。S&P500は15%売られたことが17回あり、そのうち11回はFRBが再び金融緩和に転じた頃に株価が底打ちしている。

株価の底打ちはいつになるのか
株価の底打ちはいつになるのか 下記の記事に興味深いことが書かれていました。 一部抜粋 歴史的にFRBが金融緩和するまで株価は底を打たない。S&P500は15%売られたことが17回あり、そのうち11回はFRBが再び金融緩和に転じた頃に

 


 

”歴史上、VIXが45以上にならずに底を打ったベアマーケットはない”

ベアマーケットの底打ちにはVIXが45必要
ベアマーケットの底打ちにはVIXが45必要 最近VIXがゆっくり上げてきてますのでVIXとS&P500のベアマーケットの相関を少し簡単に書いておきます。 まず、 ”歴史上、VIXが45以上にならずに底を打ったベアマーケットはない”

 

 

利上げ予想状況

先週から現時点の利上げ予想推移です。
現在の政策金利は4.25%~4.50%です。

今後の注目点としては利上げのピークはいつか利下げの時期はいつかに注目されると思います。

金利/日程 2月1日 3月22日 5月3日 6月14日 7月26日 9月20日 11月1日 12月13日
5.25-5.50
5.00-5.25 ↑24.1% ↑38.5% ↑38.9% ↑32.0% ↑24.5% ↑17.5%
4.75-5.00 ↓30.3% ↑61.7% ↓43.5% ↓41.2% ↓40.6% ↑37.9% ↑32.8% ↑22.5%
4.50-4.75 ↑69.7% ↓14.1% ↓8.7% ↓8.2% ↓16.4% ↓24.1% ↓29.3% ↑31.7%
4.25-4.50 ↓24.0%
4.00-4.25

22年内に書き上げたかったのですが、書いてる最中に年が明けてしまいました。
あけましておめでとうございます。

タイトルとURLをコピーしました