5月雇用統計は予想を大きく上回り、インフレ要因となっている人手不足が継続

時事ネタ

5月雇用統計

■非農業部門雇用者数
339k(結果)vs 195k(予想)
294k(前回)


■失業率
3.7%(結果)vs 3.5%(予想)
3.4%(前回)


■平均時給
[前月比]
0.3%(結果)vs 0.3%(予想)
0.5%(前回)

[前年比]
4.3%(結果)vs 4.4%(予想)
4.4%(前回)


雇用は予想を大きく超える強い結果
となりました。

インフレ要因となっている人手不足が継続していることが示されました。逆に、失業率は若干上がり、平均時給は下がったことから市場の反応もまちまちな結果でした。しかし、失業率が上昇したとはいえ歴史的にはまだ低水準に留まっていることと、ここ数か月上げ下げを繰り返しているだけで一向に失業率が上昇しているようには見えません。

下記は過去25年の失業率のグラフです。いかに低水準で労働市場が堅調なのかがわかるとおもいます。この失業率が上がってこない限り利下げはまだ先だと思いますし、リセッション入りもまだだと思ってます。

金利予想状況

現在の政策金利は5.00%~5.25%です。

今月のFOMCでは利上げはスキップし、7月に追加利上げが起こなわれる予想に変化しました。また、いまだに年内利下げが織り込まれています。私は今のインフレデータを見る限り、あと半年で利下げを行える状況になれるとは思えません。

金利/日程 6月14日 7月26日 9月20日 11月1日 12月13日 1月31日 3月20日 5月1日 6月19日
5.50-5.75   ↓16.4% ↓14.1%
5.25-5.50 ↓28.8% ↑53.0% ↑47.9% ↑31.2% ↑18.4%
5.00-5.25 ↑71.2% 30.6% ↑33.7% ↑40.7% ↑35.7% ↓22.6%
4.75-5.00 ↓18.8% 30.5% ↑34.4% ↓24.0%
4.50-4.75 25.7% ↑33.3% ↓21.5%
4.25-4.50 23.6% ↑31.8% ↓25.3%
4.00-4.25 25.2% ↑29.4%
3.75-4.00 ↑19.8%
3.50-3.75
3.25-3.50    
3.00-3.25      

 


R.I.P William J. O’Neil 

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