NASDAQ100 最高値から10%以上の下落

時事ネタ

NASDAQ100 最高値から10%以上の下落

NASDAQ100は既に7月につけた$20675の最高値から10%以上の下落をしています。日経平均は5日に-4451円という過去最大の下落を記録しました。

VIX(恐怖指数)も5日に40を超えたか、と思っていたらずるずると50、60を超えていきました。一般的に「50超えで経済危機レベル」と言われているのでかなりの上昇です。リーマンショック、コロナショックに続いて歴代3位につけました。特にリーマンショックや、コロナのような”特別な出来事”があったわけではないので今回のは何て呼ばれるのでしょうかね。

トリガーになっているのは、日銀の利上げと上田総裁のタカ派発言をはじめ、FOMCでの利下げ期待の高まりでドルが一気に売られ、5日には141円(USD/JPY)を付けました。また米雇用統計の結果が悪く、景気後退懸念が高まったことが大きな要因となっています。

これまで米国経済は堅調だという前提があったので、それが期待と違う方向になる可能性を感じ始めていることで売りが売りを呼び、もうパニック状態ともいえる急激な下落が起こったように思えます。

今何か日本経済や米国経済に問題が起きているわけではないので冷静になる必要があります。米国経済が景気後退になる予想は若干上がったものの、いまだソフトランディング予想が優勢となっています。

相場サイクルに変化が生じている時期なのである程度は想定内ともいえます。いつまで下がるとかどこまで下がるとか分かりませんが、急激に下がりすぎているので短期的なものになるのではないかと思います。

今はこれから米国経済がソフトランディングできるのか、景気後退に向かうのかの大きな分岐に立っているので今後の経済指標の結果次第で一喜一憂し乱高下が激しくなることが予想されます。目先の重要な指標は消費者物価指数(CPI)が来週14日(水)にあるのでここは警戒しておきたいところです。

 

金利予想状況

現在の政策金利は5.25%~5.50%です。

景気後退懸念が高まったことで、利下げ予想幅は上昇しています。9月に25bpsの利下げが既定路線でしたが、ここにきて一気に50bpsの利下げが優勢となりました。

 

金利/日程 9月18日 11月7日 12月18日 1月29日 3月19日 4月30日 6月18日 7月30日
5.25-5.50
5.00-5.25 ↓16.5%
4.75-5.00 ↑83.5%    
4.50-4.75 43.3%  
4.25-4.50 ↑48.8% 40.6% ↓11.4%
4.00-4.25 ↑44.4 ↑41.2 ↓13.3%
3.75-4.00 ↑8.6% ↑39.1% ↑41.1% ↓22.9%
3.50-3.75   ↑37.1%  ↑39.7% ↑29.4% ↓23.2%
3.25-3.50     ↑26.6%  ↑34.7%  ↑32.7% 

 

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