雇用統計
■非農業部門雇用者数
263k(結果)vs 255k(予想)
315k(前回)■失業率
3.5%(結果)vs 3.7%(予想)
3.7%(前回)■平均時給
[前月比]
0.3%(結果)vs 0.3%(予想)
0.3%(前回)[前年比]
5.0%(結果)vs 5.0%(予想)
5.2%(前回)
結果は御覧の通り、雇用は予想を上回り、失業率はまさかの低下、平均時給は前回より下がったとはいえ高水準。労働市場はタイトで堅調であることが言えます。FRBはこれまで通り積極的な利上げを行うことに変わりないと思います。
原油:OPEC+日量200万バレル減産
事前に噂はされていましたが、バイデンの口説きも空しくOPEC+は日量200万バレル減産決定しました。
ゴールドマンサックスによれば、「8月の産油量は目標に対し日量約360万バレル未達」だったことで、既に実質減産は行われていました。今回の減産については「実質的な減産幅は日量40-60万バレルになると予想。また実質的な減産は日量90万バレルとの推測」と示しています。
WTIは一時約$76まで下げていましたが、減産のうわさが出ている時点で約$87まで上昇しました。OPEC+での決定直後は既に織り込み済みだったせいでWTIの大きな動きはありませんでした。
今後、原油価格が上昇していくようであれば、またインフレが加速するような影響がでてくるかと考えたくなりますが、需要が低下しているので上値は限定的かと思っています。
しかし、金曜には$91を超えてきてここ連日上昇しています。
ISM製造業景気指数・ISM非製造業景気指数
■ISM製造業景気指数
50.9(結果) vs 52.1(予想)
52.8(前回)
→2年4か月ぶりの低水準。インフレや金利上昇により物の消費需要低下、製造業の減速。
■ISM非製造業景気指数
56.7(結果) vs 56.0(予想)
56.9(前回)
→前回から低下するも予想を上回る堅調ぶり。サービス需要健全、底固く雇用は上昇。
消費は物からサービスへ移行していることが生じていて、金利上昇により景気は冷え始めるかと思えばサービス業での雇用は強く、これまでのFRBの発言から考えるとまだ利上げの手を休めないのではないかと感じています。
利上げ予想状況
先週から現時点の利上げ予想推移です。現在の政策金利は3.00%~3.25%です。
先週に比べ大きな変化はないですが、若干全体的に上昇気味になりました。今のところ11月は+75bps(4回連続)、12月は少し減速し+50bpsというところの既定路線に変わりありません。
金利/日程 | 11月2日 | 12月14日 | 2月1日 | 3月22日 | 5月3日 | 6月14日 | 7月26日 | 9月20日 |
5.00-5.25 | ||||||||
4.75-5.00 | ↑19.4% | ↑31.8% | ↑28.9% | ↑28.5% | ↑24.7% | ↑21.4% | ||
4.50-4.75 | ↑21.0% | ↑60.4% | ↓48.6% | ↓46.8% | ↓46.4% | ↑43.5% | ↑40.5% | |
4.25-4.50 | ↑63.6% | ↓19.1% | ↓13.1% | ↓16.9% | ↓17.5% | ↓22.2% | ↓25.6% | |
4.00-4.25 | ↓15.5% | |||||||
3.75-4.00 | ↑81.6% | |||||||
3.50-3.75 | ↓18.4% | |||||||
3.25-3.50 |
次は来週10/13 21:30にCPIが出ます。ここがとても大事な指標なので注目です。