8日、FRBパウエル氏の発言要旨
8日、Catoインスティテュートで金融政策関連のQ&Aセッションが行われました。FRBパウエル氏の発言には注目されていましたが、結論から言えばサプライズは特にありませんでした。
・インフレ退治を終わらせるまでは強気姿勢は崩さない、またそれを継続していく
・歴史は時期尚早の緩和に警告をしている
・我々には物価安定の責務がある
・労働市場はの需要は強く、雇用も伸びている、賃金も高止まりしている
ジャクソンホールでの発言とあまり変わりなく、強気で向かっていく姿勢が強調されていました。これにより9月の利上げはより+75bpsになることが強まりました。今年は異例続きの利上げが行われていますが、またしても異例の3会合連続+75bpsの利上げとなることになります。
まだ先だと思っていたFOMCも11日後となりました。その日までのインフレ指標としては、9/13に消費者物価指数(CPI)の発表がありますのでそれに注目しています。
利上げ予想状況
先週から現時点の利上げ予想推移です。現在の政策金利は2.25%~2.50%です。
先週から大きく変化はないですが、より鮮明に9月は+75bpsが優勢となりました。11月も変わりなく+50bpsの予想を大きくキープしてます。
しかし、政策金利が3.75%-4.00%まで達したら当面その金利を維持していく見込みでしたが、来年の予想値が今日の時点で4.00%-4.25%に向かう予想や3.25%-3.50%に向かう予想が出てきてばらけてきました。これが一時的なのか既定路線が変わってきているのかは少し様子をみていきます。
金利/日程 | 9月21日 | 11月2日 | 12月14日 | 2月1日 | 3月15日 | 5月3日 | 6月14日 | 7月26日 |
4.50-4.75 | 1.1% | 0.8% | ||||||
4.25-4.50 | 1.8% | 13.6% | 10.6% | 8.6% | ||||
4.00-4.25 | 22.6% | 1.3% | ↑47.6% | ↑39.4% | ↑33.4% | |||
3.75-4.00 | 10.9% | ↑68.2% | ↓16.0% | ↓31.1% | ↓0.8% | ↓35.0% | ↓35.9% | |
3.50-3.75 | ↑80.3% | 7.3% | ↑53.7% | 6.3% | 10.6% | 12.2% | 17.0% | |
3.25-3.50 | 8.8% | 26.7% | 0.4% | ↑39.4% | 1.8% | 4.0% | ||
3.00-3.25 | ↑90.0% | 2.3% | 35.1% | 0.1% | 0.4% | |||
2.75-3.00 | 10.0% | 12.2% | ||||||
2.50-2.75 | 1.8% |
R.I.P The queen Elizabeth II