11月雇用統計結果
■非農業部門雇用者数
263K(結果) vs 200k(予想)
261k(前回)■失業率
3.7%(結果)vs 3.7%(予想)
3.7%(前回)■平均時給
[前月比]
0.6%(結果)vs 0.3%(予想)
0.5%(前回)[前年比]
5.1%(結果)vs 4.6%(予想)
5.6%(前回)
予想を大きく上回る結果でした。
労働市場は相変わらず強く、注目すべきは前月比で平均時給が大きく上昇しているところだと思います。未だ人手不足で賃金上昇が止まらず、インフレ圧力がまだ健在しています。FRBはこの辺に手を焼いています。
[市場の反応]
USD/JPY 瞬間的に上昇するもドル下落
長期金利上昇
株価は下落
11月30日 パウエル講演要旨
結論から言えば目新しい発言ありませんでした。
・利上げペースの減速を示唆、また早ければ12月に開始する可能性
・インフレは依然高すぎる
・過度な引き締めは考えていない、利下げは今すぐに行う話ではない
・金利のピークは9月の見通しを上回る可能性があるなど
[市場の反応]
USD/JPYは138円台→136円台
長期金利下落
株価は上昇
他にもボウマンやエバンスも発言してましたが、”利上げペースは減速するが、利上げのピークは予定より高くなる”というところがポイントになるのではないかと思ってます。これは金利が高い状態がより長くなるということだと思います。
あまり利上げペース減速という部分だけに意識しすぎると痛い目に合うかもしれないです。市場の反応をみていると一喜一憂している様子ですし、”利下げが近いかもしれない”と楽観視していたこともあるのではないかと思ってます。利上げ到達点の予測はどんどん上がってきているわけですから、FRBが納得するようなインフレデータが継続的に出てこないとなかなか先へ進めないと思います。
今後も出てくるインフレデータと、FRBの発言には引き続き注視していく必要があると考えてます。
次項で、現在の利上げ予想値を見てみます。
利上げ予想状況
先週から現時点の利上げ予想推移です。
現在の政策金利は3.75%~4.00%です。
12月、2月は利上げ予想は50bpsで変わらず。2月以降はピークは少し下がりましたがまだまだ流動的に変化しています。また先週は9月に利下げする予想になっていましたが、今週は11月に伸びました。長期化を見込んでいる様子です。
金利/日程 | 12月14日 | 2月1日 | 3月22日 | 5月3日 | 6月14日 | 7月26日 | 9月20日 | 11月1日 |
5.25-5.50 | ||||||||
5.00-5.25 | ↓9.5% | ↓33.1% | ↓35.7% | ↓35.6% | ↓30.9% | ↓24.1% | ↓14.6% | |
4.75-5.00 | ↓47.6% | ↑44.7% | ↑38.4% | ↑38.4% | ↑37.8% | ↑35.6% | ↓29.2% | |
4.50-4.75 | ↑20.6% | ↑42.9% | ↑16.3% | ↑12.7% | ↑12.8% | ↑17.9% | ↑24.2% | ↑30.6% |
4.25-4.50 | ↓79.4% | ↑16.8% | ||||||
4.00-4.25 |
次の重要な予定としては、
12月13日 CPI
12月14日 FOMC
です。
CPIは、予想の数値を上回ろうが、下回ろうが予想値との乖離が大きいと市場は大きく反応するのではないかと思います。
日本代表、スペインとドイツを破って決勝トーナメント進出おめでとう