QT開始
FOMCで周知されていたように予定通りQT開始されました。もう一度内訳を出しておきます。
・6/1からQT開始、6月~8月は$47.5B/月(内訳$30B債券、$17.5B住宅ローン担保証券)、
その後は債券$60B、住宅ローン担保証券が最大$35Bとなる
市場の反応は限定的でした。
利上げ予想状況
先週から現時点までの利上げ予想推移です。6月、7月は大きく変化なしです。9月は毎週のように25bpsと50bpsの確率が右往左往してきていますが、今週は50bpsの利上げ予想が高まっています。
6月:50BPS(+0.50%)の利上げする確率 92.5% → 99.3%
7月:50BPS(+0.50%)の利上げする確率 86.7% → 89.5%
9月:50BPS(+0.50%)の利上げする確率 37.3% → 61.0%
25BPS(+0.25%)の利上げする確率 56.1% → 32.2%
要人達のコメント
今週もFOMCメンバーのインタビューや会見でコメントが出ていたのでいくつか抜粋しました。(2週間前のコメントはこちらからどうぞ)
こういうコメントは小出しにFRBの意向がよみとれるので、似たようなコメントが出ている間は既定路線で考えればいいですが、「コメント内容が変化してきた」、「温度感が変わってきた」というあたりには注視していきたいです。
メスター:次2回の会合でそれぞれ50bpsの利上げが適切。9月までにインフレ軟化の兆候が見られれば利上げペースは遅くなる可能性がある。逆に物価の上昇が緩やかにならない場合は、より速いペースでの引き上げが必要となる
景気後退のリスクが高まった。
ブレイナード:非常に早く積極的に行動し、インフレ抑制政策を前倒しする方が良い。
もしインフレが明らかに鈍化すれば、FRBは25bpsに戻すことができるかもしれない。そうならなければ、50bpsの引き上げを行う必要があるかもしれない。
海外では成長が鈍化することが予想される。
サイバーセキュリティ企業が好決算
ZSが決算ビートし通期ガイダンスも上方修正をしていたことから、CRWDとOKTAも好決算の匂いがしてましたが見事にビートし、通期ガイダンスも上方修正されました。
その他記録
■ADP雇用統計
ADP雇用統計自体の数字はスルーしますが、レポートを拝見したところ企業サイズで明暗が分かれていました。下記の様に小規模企業はかなりやられていることがわかります。
小規模企業 従業員数1〜49名 -91,000人
中規模企業 従業員数50〜499名 +97,000人
大規模企業 従業員数500人以上 +122,000人
■ISM製造業景気指数
56.1(結果) vs 54.6(予想)
55.4(前回)
■ISM非製造業景気指数
55.9(結果) vs 56.8(予想)
57.1(前回)
■雇用統計(非農業部門)
390k(結果) vs 320k(予想)
436k(前回)
■平均時給
[前年比]
+5.2%(結果) vs +5.2%(予想)
+5.5%(前回)
[前月比]
+0.3%(結果) vs +0.4%(予想)
+0.3%(前回)
■失業率
3.6%(結果) vs 3.5%(予想)
3.6%(前回)