12月雇用統計結果を受け、利下げ予想は後退

時事ネタ

12月雇用統計

■非農業部門雇用者数
216k(結果)vs 170k(予想)
173k(前回)


■失業率
3.7%(結果)vs 3.8%(予想)
3.7%(前回)


■平均時給
[前月比]
0.4%(結果)vs 0.3%(予想)
0.4%(前回)

[前年比]
4.1%(結果)vs 3.9%(予想)
4.0%(前回)

 

雇用は増加、失業率も低下、平均時給は前年比で上昇、前月比で据え置きだけど予想を超えてきている。

米経済にとっては良いことですが、株式にとっては非常に悪い結果です。

賃金インフレに対してはあまり良い結果を出せずにいるFRBですが、この結果により3月に利下げが始まるという市場予想は後退することになりました。

そもそも年初から雇用の伸びや紅海問題での原油価格高騰懸念などから債券市場では利回りが上昇し、1月5日時点では4.00%に戻ってきましたし、ドル円も145円までドル高に戻ってきました。

短期的には株式には追い風になると思います。

 

 

金利予想状況

現在の政策金利は5.25%~5.50%です。

雇用統計の結果を受け利下げ観測が後退しています。

金利/日程 1月31日 3月20日 5月1日 6月12日 7月31日 9月18日 11月7日 12月18日
5.25-5.50 ↑95.3% 40.0%
5.00-5.25 ↓4.7% ↓57.3% 44.1% ↑12.6%
4.75-5.00 2.7% ↓44.5% ↑44.1% ↑17.4%
4.50-4.75 2.1% 40.5% ↑43.6% ↑20.8%
4.25-4.50 ↓34.6% ↑42.4% 29.5%
4.00-4.25 ↓30.3% ↑37.5% 31.1%
3.75-4.00 ↓18.7% ↓33.8%
3.50-3.75   15.2%

 

 

ディフェンシブ株が上昇

2024年が始まりました。年初からハイテク株の下落を中心に連敗続きです。

一方で、ディフェンシブ株が上昇を続けて好調です。
現時点で今週のトップ3セクターは上から

ヘルスケアセクター
公共事業セクター
生活必需品

でした。

結構割安で放置されていた銘柄が多くあったので、近いうちに利下げが行われる観測から、この利子収入の代わりになる高配当銘柄(配当収入)への注目や、景気後退を信じている投資家にもヘッジ先として物色されています。上記セクターの他他にも通信(インフラ)も上昇しています。

 

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