雇用統計堅調維持

時事ネタ

雇用統計堅調維持

■非農業部門雇用者数
372k(結果) vs 268k(予想)
390k(前回)

■失業率
3.6%(結果) vs 3.6%(予想)
3.6%(前回)

■平均時給
(前年比)
5.1%(結果) vs 5.0%(予想)
5.3%(前回)

(前月比)
0.3%(結果) vs 0.3%(予想)
0.4%(前回)

雇用統計は好調な結果だったと思います。
まず雇用は予想を超える結果となり、労働市場は堅調維持。失業率は横ばいで低水準を維持。平均時給は若干鈍化しているがまだ高く、賃金インフレ継続中といったところ。

通常、雇用数が多いということは企業間で人材の奪い合いがあり、人材不足から賃金上昇が起こり、人件費にコストが掛かるので物価が上がりやすい。つまりこの雇用統計からはインフレが収まる気配は感じ難い。FRBはこれで利上げに強気の姿勢を維持する材料となったと思います。

ここまでのところ7月も75bsの利上げが優勢かなと感じてますが、来週(7/13)の消費者物価指数も重要な指標なので要注目してます。

利上げ予想状況

先週から現時点の利上げ予想推移です。今年も半分が終わりFOMCもあと4回となりました。現在の政策金利は1.50~1.75%です。次回も75bpsの利上げ確率が現時点では優勢です。

FOMC日程/利上げ幅 25bps 50bps 75bps 100bps
7月27日 0% 17.4% → 0% 82.6% → 95.4% 0% → 4.6%
9月21日 14.3% → 0% 70.8% →  70.6% 14.9% → 28.2% 0% → 1.2%
11月2日 48.4% → 39.4% 37.1% → 46.9% 5.9% → 13.1% 0% → 0.5%
12月14日 45.7% → 42.1% 29.7%  → 11.4% 4.5% → 0.5% 0%

FOMC議事録(6月)

6月のFOMCの議事録がリリースされました。特に驚く内容はないですが、一部抜粋しておきます。

すでに景気後退の瀬戸際にあると見られる経済を減速させてでもインフレと戦う必要がある。

2022年後半と2023年の成長率見通しを下方修正。

7月の会合でも50bpsか75bpsの引き上げが行われる可能性がある。

インフレ率が2%に低下するには時間がかかりそう。

インフレが下がらない場合、「より制限的な」政策があり得る 利上げのペースと政策引き締めの程度は、これから入ってくるデータと経済の見通しの進展に左右される。

federalreserve.gov/monetarypolicy

その他殴り書き

・逆イールドが再び発生した

・アトランタ連銀 GDPNow:2022Q2のGDP年率成長率予想値を更新
-2.1%(7月1日)→ -1.9%(7月7日)→ -1.2%(7月8日)

・欧米航空業界 サマーシーズン減便、さらに減便

・RIP Shinzo Abe
(Former Japanese Prime Minister Shinzo Abe has died after being shot during a speech in Nara, Japan)

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