5月FOMCまとめ
市場予想通り金利据え置きとなり、6会合連続で5.25%~5.50%のままとなりました。
「高く長く」が続いています。
今回のステートメントから一部抜粋。
- 雇用の増加は力強く、失業率は低水準を維持している
- インフレ率はこの1年で緩和したが、依然として高水準にある
- ここ数ヶ月インフレ目標2%に向けた進展が見られない
- この1年でより良いバランスに向かっている
- 6月からQT月間上限額を$60Bから$25Bに引き下げバランスシートの減少を遅らせる
- MBSの上限は$35Bに据え置き
下記はパウエル会見のコメント
- インフレはこの1年で大幅に緩和したが、まだ高すぎる。
- 今年に入ってからのインフレデータは予想を上回っている。
- 労働需要は依然として供給を上回っている。
- 政策の縮小が早すぎても、多すぎても、遅すぎても、少なすぎてもリスクがある。
- 今年これまでのところ、インフレ指標は私たちに大きな確信を与えていない。
- 長期的には、インフレ率を2%に戻すために、政策は十分に制限的であると考えている。
→「利上げはない」と受け止められる。- インフレが更に持続し労働市場が堅調を維持するなら、利下げを見送るのが適切かもしれない
- 家賃料の下落がデータに現れるのはかなり遅れているようだ。
- 2024年のインフレが緩和するという確信は以前より薄れている。
- 今年のインフレ率は再び低下するだろう。
- インフレ率低下に確信が持てれば、利下げも視野に入る。
- カットしない道もあるし、カットする道もある。
- インフレ率3%では満足できない。
- スタグフレーションの懸念がどこから来るのか、私にはよく理解できない。
- 今年利下げが行われるかどうかについては、大きな自信はない。
- インフレ率が低下しても、労働力が堅調に推移する可能性はある。
全体的に利下げには慎重である姿勢を見せていました。
最近出ているデータからすると年内に利下げが始まるかどうかも怪しくなってきています。
また株価や為替の動きは、下記の通り。
長期金利 ↓
株価3指数 会見中までは上昇し、会見後に下落
ドル円 →157円代
VIX ↓
金利予想状況
現在の政策金利は5.25%~5.50%のままです。
FOMC声明及びパウエル会見後に大きな変化はなし。
金利/日程 | 5月1日 | 6月12日 | 7月31日 | 9月18日 | 11月7日 | 12月18日 | 1月29日 | 3月19日 | 4月30日 |
5.50-5.75 | |||||||||
5.25-5.50 | ↑99.5% | ↑90.0% | ↑76.1% | ↑49.5% | ↑38.4% | ↑23.4% | ↑17.2% | ||
5.00-5.25 | ↓0.5% | ↓9.9% | ↓22.3% | ↓41.1% | ↑43.0% | ↑41.2% | ↑36.5% | ↑29.1% | ↑24.0% |
4.75-5.00 | ↓16.1% | ↓26.6% | ↓30.5% | ↑32.8% | ↑31.7% | ||||
4.50-4.75 | ↓19.5% | ↓23.2% | |||||||
4.25-4.50 |