7月FOMCまとめ
市場予想通り金利据え置きとなり、8会合連続で5.25%~5.50%のままとなりました。
今回のステートメントのポイントとしては、前回のステートメントから下記表記の変更がありました。
- インフレが高止まり → インフレがやや高止まり
- インフレリスクに非常に注意する → 物価と雇用の両方にリスクに注意する
全体的にやや和らいだ感じです。また雇用についても注意することが加わり景気減速にも注意を払う姿勢がみえます。
下記はパウエル会見のコメント
- 失業率は依然低水準
- 労働市場は堅調だが過度に過熱していない
- 早ければ9月に利下げの可能性がある
- 労働市場の鎮静化に伴い、インフレ鈍化し、リスクは引き続き”より良いバランス”に移行している
- より確信を得るために良いデータが必要
- 利下げの時期が近づいている
全体的に市場予想通りの内容で、FRBが見たいデータが見えてるというようです。9月のFOMCまでの雇用統計などのインフレ指標にサプライズが無ければ9月の利下げはほぼ行われる見通しだと思います。9月の利下げについて確約は得られませんでしたが、否定的なコメントもありませんでした。
9月のFOMCまでに8月22日~24日に行われるジャクソンホールがあります。ここでのパウエルの講演には要注目となります。より鮮明なコメントが得られる可能性があるからです。
日銀の利上げ発表とFOMCがほぼ同日に行われたことのインパクトから為替は一気に円高方向149円台へ向かいました。
株価もナスダック100が+3%とハイテク中心に大幅上昇。
金利予想状況
現在の政策金利は5.25%~5.50%です。
9月の利下げは固く、24年内に3回の利下げがある予想になっています。とはいえ利下げペースはゆっくり行うのではないかと思いますので、年内は2回がいいところかなとみてます。
金利/日程 | 9月18日 | 11月7日 | 12月18日 | 1月29日 | 3月19日 | 4月30日 | 6月18日 | 7月30日 |
5.25-5.50 | ||||||||
5.00-5.25 | ↑86.5% | ↑24.3% | ||||||
4.75-5.00 | ↑13.5% | ↑66.0% | ↓23.3% | |||||
4.50-4.75 | ↓9.7% | ↑64.2% | ↓31.1% | |||||
4.25-4.50 | ↓12.1% | ↑54.2% | ↑32.5% | ↓15.3% | ||||
4.00-4.25 | ↑9.9% | ↑51.5% | ↑39.1% | ↓21.5% | ||||
3.75-4.00 | ↑9.3% | ↑36.8% | ↑38.5% | ↑30.5% | ||||
3.50-3.75 | ↑28.8% | ↑33.4% |