9月FOMCまとめ
市場予想通り50bpの大幅利下げが決定し、レンジで4.75%~5.00%となりました。25bpsか50bpsかの2択予想だったので特別サプライズはありませんでした。
今回のステートメントはより労働市場についてフォーカスされていました。
下記は現在のFRBの経済予想、金融政策予想の中央値です。前回からの変化は下記の通り。
※原文はこちら
2024 | 2025 | 2026 | 以降 | |
実質GDP | 2.1 → 2.0 | 2.0 | 2.0 | 1.8 → 2.0 |
失業率 | 4.0 → 4.4 | 4.2 → 4.4 | 4.1 → 4.3 | 4.2 |
PCE | 2.6 → 2.3 | 2.3 → 2.1 | 2.0 | 2.0 |
PCE Core | 2.8 → 2.6 | 2.3 → 2.2 | 2.0 | N/A |
FFレート | 5.1 → 4.4 | 4.1 → 3.4 | 3.1 → 2.9 | 2.8 → 2.9 |
2024年末のFFレート中央値では4.4%となっていますので、年内に1.0%の利下げつまりあと50bpsの利下げが行われることになります。しかしドットチャートを見る限りではほぼ半数の参加者はそこまで必要としていない様子が見受けられます。
下記はパウエル会見のコメント
- 米国経済は良好
- 今回の大幅利下げの決定は、今後インフレ率2%に向けて達成できるという自信を反映
- 個人消費は堅調
- 労働市場は明らかに冷え込んできている
- インフレは改善してきているが、依然目標より高いままである
- インフレ上昇リスクは減少しているが、労働市場リスクは上昇した
- 利下げに急いでいない
- 後手に回っているわけではない、適切だと思う
- 住宅インフレはやや高いが、金利が正常化されれば住宅市場も正常化すると思う
- 景気後退の兆候は見受けられない
金利予想状況
現在の政策金利は4.75%~5.00%です。
次のFOMCでは25bpsの利下げ、12月には50bpsの利下げが行われる予想になっています。2025年では毎会合25bpsの利下げが行われる前半です。
この辺はFed関係者の発言や経済指標の結果でかなり流動的に変化していますので一喜一憂することもないと思います。
金利/日程 | 11月7日 | 12月18日 | 1月29日 | 3月19日 | 5月7日 | 6月18日 | 7月30日 | 9月17日 | 10月29日 |
4.50-4.75 | ↑67.9% | ||||||||
4.25-4.50 | ↑32.1% | ↑37.1% | |||||||
4.00-4.25 | ↑48.3% | ↑24.7% | |||||||
3.75-4.00 | ↑14.5% | ↑44.6% | ↑18.5% | ||||||
3.50-3.75 | ↑25.9% | ↑39.6% | ↑21.5% | ||||||
3.25-3.50 | ↑30.6% | ↑38.3% | ↑26.9% | ↑20.5% | ↑16.7% | ||||
3.00-3.25 | ↑27.6% | ↑34.9% | ↑32.1% | ↑29.1% | ↑27.2% | ||||
2.75-3.00 | ↑21.7% | ↑26.3% | ↑27.8% | ↑28.0% | |||||
2.50-2.75 | ↑17.4% |