インフレ圧力は依然強い
先週木曜日から3取引日連続で-4%を超える下落が続き、その後も-3%近くの下落が数日ありました。
5/05(木)NASDAQ100 -4.99%
5/06(金)NASDAQ100 -4.6%
5/09(月)NASDAQ100 -4.3%
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5/11(水)NASDAQ100 -3%
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5/13(金)NASDAQ100 +4%
死体蹴りのような日々が続きましたが、今週金曜は買戻しました。インフレのピークアウトが来ているという安心感から買いが出たようです。このことから来週は、先週から続いた大きな下落が続くようなことはなく、少し落ち着くのではないと見ています。しかし、依然インフレ懸念はまだ強いので大きな動きで攻防が続くと思ってます。
今はインデックスはほんと儲からない動きであり、一部の個別銘柄でしか利が出しにくいところが今年に入ってからの特徴です。ここ数か月ずっと小さく買っては売り、また小さく買って売るの繰り返しです。早くがっつり買い込みたいです。
利上げ予想状況
先週の利上げ予想値と現時点の予想値を比較してみました。予定通り50bpsの利上げを見込んでいる様子です。先週時点では6月の75bpsの確率が高かったのですが今は14%程度まで下がって既定路線に戻りました。75bpsのカードを出すようなことは示唆しないでほしいですね。
6月:50BPS(+0.50%)の利上げする確率 17.1% → 85.5%
7月:50BPS(+0.50%)の利上げする確率 82.7% → 84.1%
要人達のコメント
Fed関係者のインタビューなどでコメントが出ていたのでいくつか抜粋しました。
イエレン:FRBには景気後退を招くことなくインフレを低下させる道がある
世間の反応:wwwwww
世間の反応:ソフトランディングってこれか(飛行機不時着の画像)
ブラード:景気後退のリスクは今のところそれほど高くないと考えている
世間の反応:お前の中ではな
パウエル:もっと早く利上げした方が良かった。 次2回のFOMCで50bpsの利上げが適切
世間の反応:俺たちはインフレになることは去年から知っていた。だから早く対策しろって言たじゃん?
インタビューで「75bpsの利上げはあるんですか?」に対して歯切れの悪い回答をするパウエル氏。どんな感じかを私の主観で言葉にすると「そのつもりはないが、状況が悪化するようなら、やらないという選択はなくなるかもしれない」という感じ。
カシュカリ:インフレはあまりにも高い。サプライチェーンの混乱がすぐに解消されれば、政策を中立に戻すか、控えめに上回るだけで済むかもしれない
メスター:今後2回のFOMCで50bpsの利上げを支持。インフレリスクは依然強く上向き。インフレがピークに達したと結論付けるには、月次のインフレ率が数カ月にわたって継続的に低下することが必要だ。インフレが緩やかになっていないなら、利上げのペースを速めることが必要。
その他記録
■4月消費者物価指数(CPI)
前月比
CPI +0.3% vs +0.2%(予想)(前回+1.2%)
コアCPI +0.6% vs +0.4%(予想)(前回+0.3%)
前年比
CPI +8.3% vs +8.1%(予想)(前回+8.5%)
コアCPI +6.2% vs +6.0%(予想)(前回+6.5%)
■航空券関連
4月の航空予約数は3月から17%減少。需要や燃料が上昇し、また食料品などのあらゆるものの価格が高騰している為、航空券の買い控えになっている。しかし減速しているとはいえ、米国内航空券の需要は2019年の水準を上回っている。by Adobeレポート
インフレ率(CPI)が予想を大きく上回った理由の大部分が航空券の高騰によるもの。前月比+18.6%となった。モルガンスタンレーは+5.5%と予想していたが大きく上回った。