株式とは、株式会社が資金を集めるために発行する証明書
企業は新商品の開発、新しい設備の購入や、新しい事業を始める時には資金が必要となります。その時に、企業は株式(Share)を発行します。投資家はその企業に出資し、その出資したことの証明として株を受け取ります。企業は銀行からお金を借りると返済義務がありますが、株に対しては義務はありません。よって資金調達したい企業にとっては大きなメリットがあります。
一言でいえば、「必要な資金を投資家から集めることができる。」です
ちなみに「株」と「株式」は同じものです。株券や株式を略して「株」と呼ばれていると思ってください。
我々投資家にはどんなメリットがあるのか
株を受け取った時点でその企業の株主となります。株主になると企業のオーナーとなるということです。そして企業の利益を得ることができます。
例えば、エリート大学を出て、人気有名企業に就職した社員達が必死で作った利益を、我々株主が頂くということに等しいわけです。
では、私たち株主は具体的にどのように利益を得ることができるのか。
以下の2種類の利益があります。
・キャピタルゲイン(Capital Gain)
まずキャピタルゲインについて、一言でいえば株の売却益によって得られる利益です。一般的に株式の売買することを株取引と言われています。あなたが購入した株の値段よりも高く売却することができれば利益を得ることができます。株の値段(株価)は需要(買い手)と供給(売り手)により常に変動しています。
例えば、あなたは100円でリンゴを買いました。このリンゴを友人に120円で売りました。その結果、20円の利益を得ました。この20円がキャピタルゲインに当たります。この同じような仕組みが株取引で行われているということです。
逆に、100円で買ったリンゴが、100円を下回る価格になることも当然あり得るということです。これを私たちはリスクとして考えなければいけない部分になります。
・インカムゲイン(Income Gain)
次ににインカムゲインについて、企業が得た利益から配当という形で株主に還元される利益を指します。一般的に配当金と呼ばれているものがこのインカムゲインに当たります。
もう成長は見込めない古くからある大手企業が、配当を出していることが多いです。逆に、若い企業、これから成長しようとしている企業は配当を出さない傾向があります。これは何故かというと、これから成長しようとする企業は得た利益を配当という形で還元するよりも、得た利益を更に事業投資をして、企業が成長することのほうが株主にとって利益だと考えるからです。企業が利益を出し続け、成長していけば株価は上がります。株価が上がるということは株主にとってメリットであるからです。