- 投資辞書
- バフェット指標(Buffett Indicator)
- 消費者物価指数(CPI/Consumer Price Index)
- コアCPI(Core Consumer Price Index)
- DPS・EPS・CFPS・SPS
- フォロースルーデー(Follow Through Day)
- 窓開け・窓埋め(Gap up・Gap down)
- 逆イールド(Inverted yield)
- ISM製造業景況指数(ISM Manufacturing Report On Business)
- 営業キャッシュフロー(Operating Cash Flow)
- 営業キャッシュフローマージン(Operating Cash Flow Margin)
- QE(Quantitative Easing)/ QT(Quantitative Tightening)
- リセッション(Recession)
- セル・イン・メイ(Sell in May)
- スタグフレーション(Stagflation)
- テーパリング(Tapering)
- テーパータントラム(Taper tantrum)
- タックスロス・セリング(Tax-loss selling)
投資辞書
米国株式投資をしていると、聞き慣れない難しい言葉が沢山出てくると思います。少しづつですが目に付いた言葉とか話題になった言葉をピックアップして日々追加してみようと思います。
ここは初心者向けサイトなので、定義を説明する様に詳しく細かく書きません。
それらがどういうものか、どう使うのかなど理解できるように、簡潔に書きたいと思います。
バフェット指標(Buffett Indicator)
株価の割安、割高を判断するバフェットが用いている指標。計算式は「株式時価総額÷名目GDP×100」で100(%)を超えるようならば割高感が強まり、下回るようなら割安と判断される。
消費者物価指数(CPI/Consumer Price Index)
消費者が購入する物やサービスの価格変動を算出した指数。FOMCが米国のインフレ率を分析するために使う指数。つまりFOMCによる金融政策にも関わってくるので、注視しておきたいことの一つ。毎月中旬頃に発表されています。経済ニュースで必ず取り上げてきますので、それを見逃さなければ基本大丈夫です。
コアCPI(Core Consumer Price Index)
消費者物価指数(CPI)から食品とエネルギーを引いた物価指数。一般的にインフレ動向を測るベンチマークとして見るもの。コアCPIが上がってきたらインフレ懸念が強いとみる。
DPS・EPS・CFPS・SPS
■DPS
Dividend Per Shareの略。1株当たりの配当金のこと。
■EPS
Earnings Per Shareの略。1株当たりの利益のこと。
■CFPS
Cash Flow Per Shareの略。1株当たりのキャッシュフローのこと。
■SPS
Sales Per Shareの略。1株当たりの売上高のこと。
フォロースルーデー(Follow Through Day)
フォロースルーデイ(FTD)とは、ウィリアム・J・オニールによって開発された概念で、下降トレンドから新たな上昇トレンドへの転換点を特定するためのものです。
これは下降トレンド、調整局面、弱気相場において、前日の終値よりも高い出来高で引けたときにシグナルを発します。
[FTDの特徴]
・NASDAQまたはS&P500に発生する
・指数が1.7%以上で引け
・出来高が前日より増加
・上昇を試みてから直近安値を下回らずに4日目~7日目にかけて起こることが多い
窓開け・窓埋め(Gap up・Gap down)
下記のチャートを見て頂くと早いですが、「窓開け」とは画像のような「空間」が出来た時に言います。株価に勢いがある時に起きやすい現象です。逆にその開けた窓を閉めるように株価が動くことを「窓埋め」などと表現されています。
逆イールド(Inverted yield)
通常、短期金利よりも長期金利のほうが高い状態です。しかし、短期金利が長期金利を上回ることが生じる場合があります。これを「逆イールド」と呼び、その逆イールドが発生するとリセッション(景気後退)が約1、2年位の間に訪れる兆候とされています。
ISM製造業景況指数(ISM Manufacturing Report On Business)
毎月第1営業日に発表される米国の製造業の景況感を示す指数。簡単に言うと景気動向が読み取れる。50が基準の数値とされていて、50を超えると景気が上向き、逆に下回ると景気後退と読む
営業キャッシュフロー(Operating Cash Flow)
営業活動による売上高から支出(経費)を引いたもの。営業活動から現金をいくら稼いだのかを示す数値。
数値が大きいほど良いが、数値が年々上がっていることが理想。
売上高=企業が製品やサービスを販売したことで得られたお金のこと
営業キャッシュフローマージン(Operating Cash Flow Margin)
売上高のうち現金をどれだけ獲得できたのかを表す指標。数値が大きければ大きいほど効率よく稼いでいることになる。
一般的に15%以上が良いとされ、15~35%あたりを出している企業が良いとされている。
QE(Quantitative Easing)/ QT(Quantitative Tightening)
QE = Quantitative Easing = 量的緩和
QT = Quantitative Tightening = バランスシート縮小
テーパリングと合わせて覚えると流れが分かりやすいと思います。
・・・⇒ QE ⇒ テーパリング ⇒ QT ⇒・・・
このようにQEから始まり、QEを縮小(テーパリング)させ(最後にはQE終わり)、
そしてQTが始まります。そしてまたいつかQEが始まるという流れです。
リセッション(Recession)
景気後退のこと。雰囲気で決まるわけではなく、実はちゃんと定義されています。全米経済研究所(NBER)という非営利民間組織(政府公認)が判断します。
基本的にはGDPが2四半期連続でマイナスになるとリセッション扱いとなりますが、この他にも景気判断材料として下記の4つの主要指標を使って総合的に判断され正式に発表されます。
・実質個人所得(移転所得を除く)
・非農業部門雇用者数
・実質小売売上高
・鉱工業生産
セル・イン・メイ(Sell in May)
相場格言/アノマリーの一つ。”Sell in May and go away, and come on back on St. Leger’s Day.” 「5月に売ってどっかに行け、セント・レジャー・デーまで戻ってくるな」と言っている。
これは米国市場の夏期間は冬期間に比べてパフォーマンスが悪いことは統計的に事実であることから、5月(夏の始まり)に株は売って、また秋頃に戻ってきなよ、ということ。
スタグフレーション(Stagflation)
=「stagnation(景気停滞)」+「inflation(インフレーション)」
通常、景気が後退し不況が来ると需要が落ち込むことでデフレになるはずなのに、原油価格や物価上昇により不況の中でインフレである現象をスタグフレーションと呼ばれています。
テーパリング(Tapering)
「量的金融緩和を段階的に縮小する」てこと。つまり金融政策として景気や物価を下支えする為にFRBが金融資産を買い入れていたが、これから新規購入額を少しづつ減らしていくこと。そろそろ回復の兆しが見え始めた病人に対して、少しづつお薬減らしていきましょーねー という感じ。
この言葉が耳に入るようになったら、相場サイクルでいう金融相場の終わりが近い可能性がある。
テーパータントラム(Taper tantrum)
テーパリングによる金融市場の混乱のこと。リーマン・ショック後の2013年、長らく金融緩和政策が続いていた市場に当時のFRB議長がテーパリングを示唆したことで、金融市場は動揺し株価は下落、長期金利は上昇などが起きたことが由来となっている。
タックスロス・セリング(Tax-loss selling)
企業業績は関係なく、投資家の節税対策による売り圧力のこと。ピークは12月中頃で保有銘柄の中で大きな含み損が出ている株を売って、今年度の利益分と相殺させ所得税を減らすという季節性イベント